2017/07/13~米国・サンタフェにてArt Santa Fe 2017にて作品を出展しました。(海外出展)

ニューメキシコ州・サンタフェ(Santa Fe)にて毎年開催されているアートフェア、ART SANTA FEに出展しました。
 
アメリカ独立宣言よりもずっと昔、1607年に建設された全米で2番目に古いこの街は、噂に違わぬアートの街でした。そして、この周辺は、インディアンとの繋がりが深い、空と大地の世界…訪れた、というよりも「足を踏み入った」という感覚でした。
 
展示内容は、30号サイズの作品「Ensou - Principal Resources」の他、SMサイズの5作品。アートフェア会場での関心だけでなく、偶然の必然…現地に住む方との深い繋がりが産まれました。
 
日本人観光客が非常に少ないニューメキシコ州の玄関口、アルバカーキ空港に降り立った時から奇妙な、懐かしいような感情を味わっていました。心をさらけ出せるご縁をいただく中で、「この地に住みたい」という想いが、すっと言葉となって口から発せられていました。
 
それは、敢えて解釈するなら、ニューヨークが「chaos(ケイオス、混沌)」のエネルギーに満ちていて、強烈な個性をぶつけ合って存在を主張する地であるのに対して…
 
サンタフェ周辺のエリアは、「ゼロベースで存在が認められる、ただ繋がれる」エネルギーが溢れているようで心地良かったのです。それ故に、虚栄は改めて通用しないことも味わいました。偶発的に生まれる必然の美しさに出逢うまで、愚直に積み重ねる。生きる、挑戦する、信頼をつける、より、大きく生きる。本来大切にしたい生き方の軸を、取り戻していく感覚でもありました。

 

「円相を数千回、描きなさい」

「円相を“じっくり”と、描きなさい」

 

そんなメッセージを受け取り、体の中に溜まっていたものを吐き出すかのように、視界360度全てが白砂の世界、ホワイトサンズ(White Sands)国定公園で全身を使って「無」と「生」の書を描きました。この地に戻って来たら、また違う書を描くことでしょう、それが楽しみでなりません。